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ファイバーチャネル・オーバー・イーサネット (Fibre Channel over Ethernet (FCoE)) はファイバーチャネル(以下、FC)のフレームをカプセリング化し、IEEE データー・センター・ブリッジング (Data Center Bridging(DCB)) などの拡張された10Gbpsイーサネット上で動作させるための規格。(この拡張されたイーサネットのことを、CEE (Converged Enhanced Ethernet) と呼んだり、DCE (Data Center Ethernet) と呼ぶベンダーもいるが、これらはベンダーの独自用語であり、正しい呼び方はIEEE DCBである。) FCoEの策定にあたっては以下の参加ベンダーが参加し、多くのネットワーク・ベンダとストレージ・ベンダが規格化を支援している。 (IEEE標準化団体におけるData Center Bridging Task Groupが規格作成を推進) Absolute Analysis, BLADE Network Technologies、ブロードコム、ブロケード、シスコ (Nuova)、EMC、Emulex、Finisar、HP、IBM、インテル、日立データシステムズ、Mellanox、ネットアップ、PMC-Sierra、QLogic、サン・マイクロシステムズ. == 概要 == FCoEでは拡張されたイーサネット上にて、ネイティブなFCを通信させるための規格。 特徴としては、下記の機能を搭載している。 #FCのフレームは、イーサネットのフレームにカプセル化 #FCoEは、イーサネットを用いMACアドレスベースの通信を行うため、ルーティングは行わない。 #FC2以上のレイヤーは維持されるため、従来のFCに関する知識や経験をそのまま使用できる FCoEプロトコルの階層は、下図のようになる。 レイヤー1、2は拡張されたイーサネットが配置され、レイヤー3以上はネイティブなFCがそのまま配置される。 FCoEフレームの構造は、下図のようになる。 FCoEとして扱われるイーサネットのヘッダにはEthertypeとしてFCoEを示す「0x8906」が入り、それ以外のフィールドではRFC3643に規定された、送信先と送信元のMACアドレスやVLANタグ、SOFとEOFなどの項目が組み込まれる。 FCoEにカプセル化されたFCフレームの部分には、ネイティブなFCがそのまま格納される。(FCoEフレームの絵は、次の章に表示。) 次にネットワークとして見た場合、FCoEではルーティングを行う事はできない。 理由として、FCoEはIPを使用しない10Gbpsイーサネットをベースに作られているため、 ルーティングが必要な場合には、別途ルーティングの仕組みを作る必要があるからである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファイバーチャネル・オーバー・イーサネット」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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